11.08.2017

更新情報

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★2017年11月8日 全卓樹さん「南國科學通信」第1回を更新しました! 

末井昭「聖書と生活」第1回 世間がひっくり返る 第2回 他者の中に自己を見る 

加藤陽子さん「戦争が平場に降りてきた時代を生きる」フェア

岸政彦『断片的なものの社会学』特設ページ 

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おしらせ
・安東量子+ジャック・ロシャール「渡し舟の上で――現存被曝状況から、現存被曝状況へ」 第2回
・梶谷懐「現代中国――現在と過去のあいだ」第13回

上記の2つの連載は、下記のサイトに移行しました。ひきつづき、下記のサイトにて、お楽しみください。
「路上の人」http://editionhomoviator.blogspot.jp/

-----> これまでの連載のもくじはこちらです。

南國科學通信 第1回

全卓樹
第1回

高知工科大学で理論物理学の研究をしている全卓樹さんに、自然界の様々な階層を旅する科学エッセイを連載していただきます。月に二度、十五分だけ日常を離れ、自然の世界をのぞいてみませんか?(編集部)


海辺にたたずんで、寄せては返す波の響きをきいていると、「永遠」という言葉が心に浮かぶ。


"Cabin of the Customs Watch" by Claude Monet, 1882. (Metropolitan Museum of Art)


死と静止はおそらくは永遠の安らぎではない。死してのちも万物が色せ崩れゆき、世界が無慈悲に年老いていくことを、熱力学の第二法則は命ずるのだ。永遠の喩えとされるダイヤモンドの輝きも、決して永遠ではない。ダイヤモンドは、30億年前に高温高圧のマグマの中で作られて以来、再び作り出されることはなく、何十億年ののちすべて灰として散っていくことだろう。

むしろ絶えず巡りきて繰り返すもの、周回し回帰するものの中にこそ、永遠はあるのではないか。満ち潮引き潮の繰り返し、太古から変わることなく同じリズムを刻む昼と夜の交代や月の満ち欠け、そのような永劫えいごうに回帰する運動の中にこそ、永遠が見出されるはずである。